ペイオフの 本来の意味を 知りましょう 元本保証も 備えあればこそ


FPおくだっち(以下・奥):はい、ということで今週も始まりましたFPおくだっちの情報見聞録。1月も後半に入りました。


梅太郎(以下・梅):こんばんは、梅太郎です。
年が明けたと思ったらあっという間ですね。寒さもグッと厳しくなりましたし、体調管理には充分気をつけないといけません。


奥:そのとおり。今日も気合いをいれて、元気にいきましょう!
さて、今日も引き続き特別企画『中学生でもわかる!賢いお金との付き合い方』ということで話をすすめていきますね。


梅:先週は投資信託だけが資産運用じゃないよ、ということでしたが、
実際昨年からの金融危機の影響からか、銀行預金の残高が増えたと新聞記事にもありました。
ちょっとこれまでとは動きが違ってきていますね。


奥:そうですね。今回の円高、株安の影響で損をした人も多いと思います。
その影響もあって、利回りは低くても安全な運用である銀行預金が見直されている、ということなのでしょうね。


梅:なるほど。確かに銀行預金なら元本保証だし、安全です。


奥:ただ、あまり信用しすぎると、長い目で見た場合にはしっぺ返しを食うこともあります。
今日はこの安心の元である元本保証について考えてみましょう。


梅:わかりました。でもしっぺ返しってどういう意味ですか?


奥:梅太郎さん、ペイオフって言葉を聞いた事がありますか?


梅:あります。一銀行あたり1,000万円とその利息までは、全額保護してくれる仕組みですよね。


奥:そうです。では、保護してくれるのはどこですか?


梅:それは国じゃないですか?


奥:実は、預金を保護してくれるのは預金保険機構という団体です。
万一銀行が倒産したときには、この預金保険機構という団体が、預金を保護してくれます。
ではそのお金はどうやって準備しているかご存知ですか?


梅:国が保護するわけじゃないとなると、どうやってお金を集めているのですかね・・・?


奥:もちろん国の支援もありますが、大部分は銀行が納める預金保険料です。
万一に備えて、各銀行が保険料という形でお金を支払っているんですよ。
そしてそのお金を貯めておいて、いざというときには使うんです。


梅:そうか。一般の保険と近いですね。


奥:預金保険料は預金の多さによってその額が決まる為、大きな銀行にとっては結構な負担になります。
なにより、銀行が支払う保険料で成り立つ団体なので、
もし大きな倒産が集中したら、お金が足りなくなる可能性だって充分あるわけです。


梅:なるほど、わかったぞ!
保護してくれる制度はあるけど、お金が足りなくなる可能性も少しはあるということか。


奥:そのとおり。
現在は預金保険機構のお金が足りなくなれば、税金で穴埋めできる法律がありますが、永久にこの法律が続くとは限りません。
だからこそ、長い目で見て安心できる銀行と付き合うことが大切だと思います。


梅:よくわかりました。