運用は 目的・時間を 考えよう 商品選びは そのあとで


FPおくだっち(以下・奥):はい、ということで今週もはじまりましたFPおくだっちの情報見聞録。今日は成人の日でしたね。


梅太郎(以下・梅):こんばんは、梅太郎です。
成人の日ですか。なんだか懐かしいですね。今日からはオトナだからがんばらないとな、なんて思ったものです。


奥:そんな時もありましたね。いろんな意味で大人になる。お金ともオトナの付き合いをしたいですね。


梅:確かに。そのためにも特別企画『中学生でもわかる、賢いお金との付き合い方』を聞いて、
オトナの付き合いができる準備をしたいところです。ということで今日のテーマをどうぞ。


奥:今日のテーマはズバリ!「投資信託だけが資産運用じゃない」です。


梅:おおっと。先週に引き続き、銀行業務に鋭く切り込むテーマですね。


奥:そうなっちゃいますね。
ここ最近はやたらと投資信託や年金保険を勧める銀行員が多いようですので、ここは触れておかないといけません。


梅:先週の続きですね。今の銀行は、正直、預金はあまり必要ないという内容でしたが。


奥:預金はいずれ利息をつけて返さないといけないのに加え、預金保険料がかかるので、
銀行にとっては儲からない商品なんですね。では預金をしたいお客様にどう対処するのか。
そこで登場するのが、年金保険や投資信託なんです。


梅:なるほど。それで最近は窓口に行くと、年金保険や投資信託を勧められるのか。


奥:銀行にとっては預金で預かるよりも経費がかからず、さらに手数料までもらえて一石二鳥。
元本割れの可能性がある商品も、きちんと手続きをとって販売したのなら、
あとは買ったお客さんの自己責任になりますからね。これは使わない手はないでしょう。


梅:なるほど。そんな裏事情があったのか。


奥:もちろん、きちんとお客様のニーズを汲み取って提案してくれる銀行員はたくさんいます。
でも、そうじゃない人もたくさんいるんですね。
私が去年受けた相談で一番多かったのが
「銀行窓口で保険を勧められたが、本当にそれが自分にあっているのかわからない」という内容でしたから。


梅:確かに。私のまわりでもそういう話を聞いたことがあります。


奥:資産運用を考えるうえで、最も大切なのは目的と時間です。
何のためにお金をためるのか。いくらためるのか。そしてそのお金を準備するのに使える時間はどのくらいか。
そこが決まって初めて具体的な商品選びに進むわけで、
預金が満期になったからそのまま投資信託に振りかえましょうなんて話じゃありません。


梅:なるほど。投資信託だけが資産運用の方法じゃない、ということですね。


奥:そのとおり!
今日の放送をお聞きになった皆さんは、資産運用は目的と時間で選ぶ方法が変わるということをぜひ押さえておいてくださいね。


梅:そうか。これで冷静に判断できそうですね。来週も宜しくお願いします。