税制は 毎年なにかが変わります ホームページで しっかりチェック


早いもので3月になりました。
そして今日は3月3日のひなまつり。各家庭で雛人形をかざってお祝いしておられるのではないでしょうか。
我が家は初節句ということで、ピカピカの雛人形が飾ってあります。
マンション用にちっちゃいやつなんですが、いい顔してますよ。


さて、そんな春の気配を感じる今日この頃ですが、ちまたでは確定申告の真っ最中です。
これまで何度もお話ししてきましたが、住民税に対する住宅ローン控除申請は3月15日までですからね。
お忘れないようご注意ください。
それにしても税制って毎年変わるので、ついていくのが大変ですね。
昨年11月にこのコーナーでも取り上げましたが、
今年から損害保険料控除がなくなり、地震保険料控除が新たにできました。
地震保険の加入率を上げるための後押し政策ということですが、
この考え方でいくと近い将来生命保険料控除も廃止されるかもしれません。見直し論議が毎年起こっています。


そもそもこの生命保険料控除、いつできたかご存知でしょうか。
なんと1923年、今から80年以上も前に設定され、現在まで引き継がれてきたんですね。すごいですね。
生命保険料控除ができた背景には、当時の日本の政策が色濃く反映されています。
欧米列強に対抗して国力をあげる必要のあった日本は、
国の基盤を固め、成長していく必要がありました。
そこで生命保険の加入を後押しし、国民のお金を保険会社経由で企業に融通して設備投資を後押しし、
経済成長を支える、という仕組みを確立したのです。
保険会社も銀行と同じく企業にお金を貸していたんです。
しかも保険会社の運用は長期なので設備投資に充てるにはもってこいだったんですね。


そしてもうひとつ忘れちゃならないのが生保レディの存在です。
度重なる戦争で一家の働き手、大黒柱を失った女性の働き場所としても生命保険会社は一役買いました。
自らの体験をもとに保険の必要性を説明していく、というスタイルが定着し、
保険募集に携わる人の数は急増していきました。
その結果競争が過熱し、問題も出てきたため規制を強めることとなります。
この仕組みを維持発展させるために日本政府がとった方法がいわゆる護送船団方式でした。
この規制強化によって会社別の内容の差が殆どなくなり、
ここからGNP営業が爆発的に増えていったんですね。
GNPがなんなのかって、それは『義理・人情・プレゼント』ですよ。


ということでその役目を果たし終えた生命保険料控除はいずれ廃止となるのでは?というのがもっぱらの噂。
生命保険料控除も含め毎年変わる税制には要チェックです。
大切な自分のお金から納税するわけですから、税に関する情報はきちんと押さえておきましょう。
国税庁HPも要チェックですよ。