貯蓄から 投資へ みんな言うけれど 株式だけが 投資じゃないよ


今日は皆さん、建国記念日ですね。
ちょっと気になって調べてみたんですが、建国記念日が2月11日になったのにはいろんなワケがあるみたいですね。
もともとは明治時代に神武天皇が即位した日に基づいて定められた紀元節からはじまり、
一旦廃止になった後昭和42年から祝日として制定されたそうです。
他の国の独立記念日なんかに比べるといまひとつ盛り上がりに欠けるのは、
そんな複雑な事情があるからなんでしょうかね。
ま、とにかくおめでたい日ということで、今日の話にいきたいと思います。


先週消費者保護と自己責任についてお話をしたんですが、
実はもうひとつ、これからの日本の金融行政をみていく上で外せないキーワードがあります。
それは『貯蓄から投資へ』という言葉。
皆さん、聞いたことありますよね。
先週ご紹介した金融庁の「金融・資本市場競争力強化プラン」の冒頭にも、
日本が成長を続けるためには、1500兆円といわれる家計の金融資産に
適切な投資の機会を提供する必要があると明記されています。
1500兆円の資産が1%利回りを増やすだけでGDPを15兆円押し上げることになる、ということですね。


金融庁が現在いろんな法整備をすすめているのも、
世界中からお金が集まってくる金融センターを日本につくることでお金が集まり、
そこに情報や人が集まり、物が集まり経済が成長する、というシナリオを実現するためなんです。
これを『金融立国』と表現します。お、なんだか建国記念日にふさわしい話題になってきましたね。


で、特に日本では、同じ島国で見事金融立国を果たしたイギリスをお手本にしようという意見が多いようです。
製造業がダメになったイギリスが、ロンドン金融市場を充実させることで息を吹き返したのは有名な話です。
先日発表された世界の銀行時価総額ランキングでもイギリスのHSBCが1位になってましたしね。
日本も追いつき追い越せ!で金融市場の強化に取り組んでいます。


といってもなんだかよくわからんなあ・・・。我々庶民の生活に何の関係があるの?ということになりますが、
要は1500兆円の資産を運用して、取引市場を活性化させ、国の収入であるGDPもふやしてくれ、ということなんです。
で、安心して投資できる環境を整備するから、みんな投資しましょうということなんですね。


ということで今後も金融に関してはいろいろ変化していくようです。
ただひとつ心配なのは、投資=株式投資というイメージが強いことです。
みなさん、そう思っていませんか?
なんだか株式投資しないと時代に乗り遅れるとか持っちゃったりしてませんか?
くれぐれも申し上げますが、投資=株式投資じゃありませんからね。
銀行の定期預金だって、年金保険だって運用ですからね。
周りの人がやっているから、というのは理由になりませんよ。
・・・ということで続きは来週です!