老後資金 自前の準備が かかせません 退職金は 大事に運用。

先週から定年後の生活をテーマに話をすすめておりますが、
やはりココ最近金融商品のテレビCMや新聞広告が増えてますね。
まさにこの春、退職金をなんとしても取り込みたい金融機関が、
各社しのぎを削っているといったところです。
せっかくの大切な資金ですから、じっくり考えて使い道を決めましょう。


さて、先週老後の必要資金は生活費、予備費、ゆとり資金の3つに分けられるという話をしました。
そのうち生活費について今日は話をしていきたいと思います。


突然ですがクイズです。
一般的な退職後の夫婦2人が老後の生活を送るのに必要な資金はいくらでしょうか?
平成16年の総務省の調査によりますと、月約26万円だそうです。
一方生命保険文化センターによるゆとりある老後生活費調査では、
約38万円が必要であるというデータもあります。
いずれにしても結構老後の生活費って必要なのだなあというのが分かりますね。


それに対して年金がいくらもらえるのか。
夫がサラリーマンを定年退職、妻は専業主婦というモデル世帯の場合、
厚生年金が月約23万円。自営業の夫婦で国民年金のみの場合だと月約13万円です。
残念ながら公的年金だけではゆとりある老後はおくれないというのがデータからも分かります。
つまり、公的年金との差額を退職金やそれまでの貯蓄を切り崩して払っていかねばなりません。


となると、ますます退職金の大切さを痛感しますよね。
ただ大きく増やそうとすると、それなりにリスクも伴わねばなりません。
そこでおすすめしたいのが、まずは支出を減らすこと。なかでも保険の見直しは欠かせません。


一般的に退職後の生活は子供も独立しており、大きな死亡保障は不要といわれております。
もし大きな死亡保障がある方は保障額を減らすことで支出が抑えられます。
逆に医療保障の充実は必要ですが、掛け捨て保険料が高すぎるのも考えもの。
個人的にはシンプルな医療費保障に絞って手ごろな保険料に押さえることをおすすめします。
100万円の現金があれば、1日1万円の入院給付100日分がまかなえますから。