退職金 運用あれこれ悩むより まずは生き方 考えよう。

世間で話題の2007年問題。皆様ご存知でしょうか?
団塊の世代の方々が今年退職を迎えるということで、
リタイア後の生活に照準を合わせたいろいろな商品が登場しております。
例えば夫婦二人の旅行プランであったり、
ちょうど良い距離感を保てるリビングを配置したマイホームであったり、
趣味や特技を生かした講座の紹介であったり。


長い会社員生活を終えたのですからゆっくりと休むのも良いと思う一方で、
まだまだ若くお元気なみなさんにとっては、これからの毎日をいかに過ごすか?ということは
大きなテーマではないかと勝手ながら想像しております。
実際にいろいろなアンケート調査で、退職後の生活を楽しみにしている諸外国に対し
日本人の多くは「何もしない」と回答していますしね。
ということで、今回より3回に分けて、ファイナンシャルプランナーおくだっちが提案する
『定年後の生活について』をテーマにお話をしたいと思います。


退職後の必要資金は、おおきくわけて3つの性格にわかれます。
1つ目は生活費。2つ目は予備費といわれる入院や自宅の修繕に対して使う費用。
そして3つ目がレジャーなどに使うゆとり資金です。


まとまった退職金が手に入ると、ついつい資産運用せねばという気持ちになりますが、
まずはたちまち必要な資金がどのくらいなのかをきちんと考えましょう。
再就職するヒトとそうでないヒト、趣味にお金がかかるヒトとそうでないヒトでは
当然収入支出のバランスが異なりますのでね。


そして資産運用というとなんだかとても難しそうですが、
なにも一度に大金を動かす必要はありません。
また、株や投資信託をはじめなければいけない、なんてこともありません。
定期預金に預けるのも立派な運用の1つですし、
増やすことを考えるばかりではなく、無駄なものをカットするというのも資産を増やすためには大変重要です。
大切なのは、周りの環境に惑わされることなく、
自分のライフスタイルを考えたうえでお金の計画をたてることだと私は思います。


ひとくちに老後といっても、生き方は人それぞれ。
老後はのんびり過ごしたいというあなた、
多くの日本人は老後の自由時間は現役時代の勤務時間の合計よりも多いってご存知ですか?
例えば40年間働いて60歳で定年を迎えた女性の場合だと、
老後の時間は勤務時間合計の1.2倍になります。
それだけの長い時間、何もせずのんびり暮らすことができますか?私は間違いなくムリですね。
だからこそ余暇の過ごし方を考えることが大切だと思います。